神のパズルは美しい

2020年の2月に民泊をオープンしたものの、コロナまっさかりということもあり、かなりの苦戦。そこで2020年の秋に中国語教室を始め、もうすぐ2年になろうとしています。

今日、オンラインレッスンで中国語の授業を受けている時(中国語を教えていますが、習ってもいます)中国人の先生が中国語で主語・述語・目的語・連用修飾語・連体修飾語・補語などの説明を始められました。その時にとても懐かしい気持ちになりました。

2000年に大連に語学留学していた時、友人が家庭教師の先生を紹介してくれました。その先生は学校を退職された国語の先生で、文法を特に丁寧に教えてくださいました。まだ初級クラスにいて中国語を話すのもおぼつかない私に、どれが主語でどれが連用修飾語でどれが述語なのかを毎回毎回たずねてくれました。その時はなぜそれが必要なのかさっぱり分かりませんでしたが。

それが今日、オンラインレッスンでそれらの懐かしい文法用語をあらためて耳にし、「これは何ですか?」と尋ねられ、「連体修飾語(中国語では“定語”)です」と答えられた時、ああ、神のパズルはこんなにも美しいのだと思いました。

留学時代、何度も何度も練習してきたことが今日につながっている、今日の準備をあの20年前からしていたのだと。将来、中国語を教えることになるなんて考えもしなかったあの時から。

スティーブン・ジョブズがスタンフォード大学の卒業生に向けたスピーチでこんなふうに語っています。

しかし、10年後、我々が最初のマッキントッシュコンピュータを設計していたとき、すべてが私に返ってきました。そして、私はそれをすべてマックにデザインしたのです。それは美しいタイポグラフィを備えた最初のコンピュータでした。もし私が大学でその一科目の授業を受けていなかったら、マックが複数の書体やプロポーショナル・スペース・フォントを持つことはなかったでしょう。

ジョブズは中退したリードカレッジで興味を持ったカリグラフィーの授業にもぐりこみ、様々な書体について学びました。それが将来役に立つなんて考えもせずに!

7~8年前、私はある活動に参加していました。政治的な活動になど参加したことのなかった私が街頭でビラを配るとき、本当に怖くて怖くて身がすくむ思いでした。その後、そういった活動に加わることはなくなりましたが、その時に学んだ勇気をふりしぼって一歩踏み出そうとする意思、大先輩に言われた「誰でも最後は1人だから」の言葉、それらが今の私の血肉となり、前に進む勇気をくれています。

すべてが今につながるパズルのピース。すべては必要だったもの。そう思ったらなんだか泣けてきました。本当に神のパズルは美しいと。

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